平成25年度 文部科学省 成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進事業
「農業を中心とした新しいビジネスを創出・牽引する人材の育成」

事業内容

本事業では、農業を中心とする新しいビジネスを創出・牽引する人材の育成に取り組んだ。
そのために、以下のような取組みを実施した。

1.調査

農業を志向する若者を育成し、農業に定着させるためには、農業の「楽しさ」や「やりがい」を見せ、将来のある明るい農業の姿を見せる必要がある。そこで、本事業ではまず、農業やその関連の活動で成功している農業生産法人等を対象に、農業の「楽しさ」や「やりがい」を中心的なテーマとしたヒアリング調査を行った。また、実際に農業で成功している方の講演を実施した。さらに、6次産業化を見据え、食品加工に携わる人材に必要な要件を明らかにするために、食品関連企業を対象とした人材ニーズ調査を行った。そして、カリキュラム開発の参考とするために、6次産業化に関する研修事例の調査を行い、その教育内容や教育手法に関する情報を収集した。

2.教育プログラム開発

調査結果を基に、教育プログラムの開発を行った。具体的には、以下のカリキュラム、及び教材である。

  1. 共通基礎領域」を履修してから、本人の希望により「アグリビジネスコース」「フラワービジネスコース」「フードビジネスコース」のいずれかを選択し、農業関連のビジネス人材を目指すカリキュラム(2年間・2,025時間~2,167.5時間)。なお、「共通基礎領域」から8科目分のシラバスを抽出的に作成している。
  2. 青年就農給付金制度に対応して、専門学校で1年間・1,263時間を履修し、2年目に農業生産法人等でより実践的な1,200時間の研修、及び専門学校で25.5時間を受講する「農業人材育成科」のカリキュラム(2年間・2,488.5時間)。
  3. アグリビジネスの全体と、アグリビジネスにおける学習領域のオーバービューを行うテキスト教材『アグリビジネス・オーバービュー』。
  4. マーケティングの概念や手法から、農業への適用方法を解説するテキスト教材『農業マーケティング』。
  5. マーケティングの概念やプロセスを基に、実際にマーケティング手法を演習形式で学習する教材『農業マーケティング・ケーススタディ』。

3.達成度評価指標の開発

昨年度洗い出した知識体系、スキル体系、マインドを基に、調査結果も加味してアグリビジネスコースの達成度評価指標を開発。

4.実証講座の実施

開発したカリキュラムから抽出し、宮崎県立農業大学校のアグリビジネス科1年生を対象に実証講座を実施し、開発した教育プログラムの有効性を検証した。

学校法人宮崎総合院 宮崎情報ビジネス専門学校
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